ピンクかもしれない。
丁度、今朝、自分の色ってなんだろうと考えていた。
小さい頃はオレンジが好きだった。
小学校に入って黄色が好きになった。
中学では緑。
高校は青。
私の中にピンク色の概念はなかった。
きっかけは覚えている。母の一言だ。
幼稚園の時、友人にゆかりちゃんという子がいた。ゆかりちゃんはお姫様みたいで、とても可愛かった。本人も自分が可愛いってきっと気づいていた。
ゆかりちゃんのお誕生日。具体的には覚えていないが、母はゆかりちゃんにプラスチックの宝石がついたピンクの可愛らしい子供用のメイクボックスをあげた。とても可愛かった。私も欲しいと思った。欲しいと思って、母に頼んだ。「私も同じものが欲しい。」と。
しかし母は私に言った。
『あなたには、ピンクとか可愛いものは似合わないと思うな。』
決して悪意があったわけではない、今になって私もそう思う。決して可愛くない私にピンクは似合わない。
でもその時から、私はピンクや可愛いものに可愛いと言うことがとても恥ずかしくなった。持ち物はシンプルで地味なもの。ピンクはとても恥ずかしい。
しかし、それと並行してピンクの可愛いものにとても惹かれている自分がいた。プロフィールを書く時、好きな色の欄に絶対ピンクは書かないが、ものすごく、ものすごくピンクに惹かれている自分がいる。
幼少期の一言は、大人が想像するよりも子供に影響を与えるのだろう。
母の一言がなかったら、私の好きな色は恐らくピンク色だ。でも一生、好きな色をピンクと言うことはないと思う。